人を責めるな、仕組みを責めろ:改善のための基本原則
トヨタ生産方式やカイゼンの基本理念の一つに「人を責めるな、仕組みを責めろ」という言葉があります。
この考え方は、問題が発生した際に個人を責めるのではなく、
その問題を引き起こした仕組みやプロセスに目を向けて改善することを重視しています。
具体例
ある工場で品質問題が発生したとします。
このとき、特定の作業員を責めるのではなく、以下のようなプロセスで問題を解決するそうです
- 現場を観察する:
問題が発生した現場を詳細に観察し、どの段階で問題が発生しているかを特定します。 - 原因を分析する:
問題の原因を特定するために、5回の「なぜ」を問う方法(5 Why)などを使い、根本原因を明らかにします。 - 仕組みの改善策を考える:
原因が明らかになったら、その原因を取り除くための仕組みやプロセスの改善策を考えます。 - 改善策を実施する:
改善策を実施し、その効果を確認します。必要に応じて、さらなる改善を行います。
この考え方は、家庭内でも使えるかもしれない!と思いました。
例えば、子供の片付けがうまくいかない場合、子供を責めるのではなく、
片付けやすい収納方法やルールを考え、環境を整えることで少しでも改善するのではと思い実践する事にしました。
家庭での応用
「人を責めるな、仕組みを責めろ」という考え方を家庭に取り入れる方法について、
私たちのちょっとした試みをお話しさせていただきます。
大したことはないのですが、少しでも参考になれば幸いです。
1. 子供の片付け
問題:子供がおもちゃを片付けず、部屋が散らかってしまう。
仕組みの見直し:
- 収納スペースを整える:
子供が自分で片付けやすい高さに棚やボックスを配置しました。これで少しは片付けが楽になったようです。 - ラベルを使う:
おもちゃの種類ごとにラベルを貼った収納ボックスを用意しました。どこに何を片付けるかがわかるようにすることで、子供も少しは片付けやすくなったようです。 - 片付けタイムを設定:
毎晩寝る前に片付けの時間を設け、家族全員で一緒に片付ける習慣を作りました。これで多少は部屋が整った気がします。
2. 朝の準備
問題:朝、子供が学校に行く準備に時間がかかり、家を出るのが遅れてしまう。
仕組みの見直し:
- 前日の準備:
前夜に次の日の準備を済ませる習慣を作りました。リュックに必要な物を入れておく、服を前もって準備しておくことで、朝の準備が少しスムーズになったようです。 - チェックリスト:
子供が自分で準備できるように、毎朝のタスクをリスト化しました。チェックリストのおかげで、子供も自分で準備を進められるようになりました。 - タイマーの活用:
準備時間をタイマーで管理し、時間内に終わらせる意識を持たせました。これも効果があったようで、少しずつ改善している気がします。
3. 家族のスケジュール管理
問題:家族全員の予定がバラバラで、情報共有がうまくいかない。
仕組みの見直し:
- 共用カレンダー:
家族全員が見える場所に大きなカレンダーを設置しました。これで予定の共有が少しはスムーズになった気がします。デジタルカレンダーも試してみました。 - 週次ミーティング:
毎週末に家族全員で集まり、翌週の予定を確認し合う時間を作りました。これで予定の調整が少し楽になったようです。 - 視覚管理ツール:
色分けしたポストイットやマグネットを使って、家族それぞれの予定をカレンダーに貼り付けました。これも、少しは予定の把握がしやすくなりました。
こんなふうに、「人を責めるな、仕組みを責めろ」という考え方を家庭で取り入れることで、少しでも生活がスムーズになると感じています。私たちの小さな工夫が、少しでもお役に立てば嬉しいです。
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